正解は無いが 2023.06.05
６月に入り、季節は梅雨時期となった日本列島。多く人はじめじめしたこの時期は好きではないだろうが、雨が降らなければ困る人いる。こんな時期、寝具店も例外ではなく、閑散期となる。寝具店ではお客様より以下の問い合わせが来ることが多く、その内容は「綿布団はどのくらいの周期で作り直した方が良いですか？」である。その昔、綿布団の作り直しは、敷き布団で３年、掛け布団で５年と言われていた。個人的にはこの周期は短い気もするが、お客様によっては、作り直し直後のふんわり感を好まれる人は、この周期が短く、敷き布団の場合で２年程度のお客様が存在する。作り直しの周期には正解はなく、個人的には敷き布団で５年、掛け布団で７年位とお客様に伝えることが多い。お客様の体質や使い方、寝相等も様々で、綿は消えることがないため、正解が無いのが実情だ。多くのお客様は生地が薄くなったりして破れるまで使用される場合も多いが、さすがに破れるまでには１０年以上の時間が経過しており、その前に出すのが懸命であると思う。近年SDGｓムードが広がる中、布団の作り直しが広がれば、作る責任、使う責任を果たせるが、何故か寝具は使い捨ての世の中にシフトしている事に違和感を感じる。メディアではＳＤＧｓとして再利用を推奨し、その団体などを取材するが、是非寝具についても話題に上げていただきたい。そしていつの日か、可燃ごみの量で寝具が１位から下がる事を節に願いたい。環境の為なら少々値段が高くても購入したいと言う人が多くなってきているのであれば、是非寝具もそうしてもらいたいと思う。