側地について


 羽毛布団はダウンが重要と思われているが、側地も重要な要素である。自動車に例えれば、ダウンがエンジンで側地は足回りである。性能の良いエンジンを搭載していても足回りが貧弱ならエンジン性能を発揮できない。生地の織はサテン、ブロード等がありサテンの方が高級である。生地素材は綿100%、綿・ポリエステル混紡、綿・シルク混紡があり、綿・シルク混紡が一番高価だ。次は綿100%が高価である。綿サテンでも糸の太さや本数等でもランク分けがされており、数字が大きい方が細い糸で織られている為、肌への密着感があり、ガサガサする音が軽減される。ちなみにその数字は60(通称:ロクマル)、80(通称:ハチマル)、100(通称:100単)等があり、80以上になると高級と付けても良く、ガサガサ音もかなり軽減されている。また羽毛布団の生地は羽毛が飛び出さないようにダウンプルーフ加工されている場合が殆どである。抗菌、防臭、オゾン加工等が施された物もあるが、これについては付加価値と言って良いだろうし、この効果がずっと続くものではなく3〜5年位の寿命と言われている。良い羽毛なら側地は綿100%の60サテン以上を推奨し、ポリエステル、綿混紡はお勧めしない。何故ならこの生地は価格を抑えるために使用されるためであり、羽毛に最適な生地ではないからである。