羽毛布団のからくり
羽毛布団を選ぶ場合、消費者は何を一番に考えるかと言えば価格である。しかし暖かくなければ羽毛布団としての価値はない為、書かれている仕様を確認する。しかしこの内容に解らない事が多く騙されやすい商品だ。結果的にあまり良くない商品を手にするのだが、自分が選んだ物だからと我慢をしているのが実情だ。これを無くすためには安いから飛びつく事は避けたいところだ。メーカー希望小売価格にも注意が必要だ。○○％OFF！を良く目にするが、元々の価格設定がおかしいのである。 また、オンラインショッピングサイトでは商品の画像が綺麗に掲載されているが、画像の綺麗さに騙されてはいけない。レビューがある場合はそれを読むのも一つの手かもしれない。しかしこれも「さくら」が存在する為注意が必要だ。手ごろな価格に高品質な羽毛布団はないと言っても過言ではない。羽毛布団の価格は次の要素で決まる。
① ダウンの産地、質、量、ゴールドラベル（メーカーにより異なる）
② 側地の品質
①については、ゴールドラベルの種類である程度品質は解るが、高級と言えるのはロイヤルゴールドラベル以上だ。エクセルゴールドラベルは決して高級ではない。ロイヤルゴールドラベルは４００dp以上（かさ高18ｃｍ以上）で、ダウンはグース９３％位が一般的となる。もしダックダウンでこのラベルが付いていれば怪しい。ましてや最上級のプレミアムゴールドラベルならマザーグース以外には考えにくい。また中身重量も１．０ｋｇでは少なく思う。できればロイヤルゴールドラベルでも１．２ｋｇ以上は欲しい所だ。（シングルロングサイズ）
②については、綿１００％サテンの８０（ハチマル）以上が高級と呼んでも良い部類で、綿・ポリエステル混紡では高級ではない。綿・シルク混紡も私的には要らない付加価値と思う。結論から言えば、高級品で５万円未満の羽毛は存在しない。しかし反対に高価だから最高級とも呼べないのも布団のからくりだ。何故なら羽毛布団も要らない付加価値を付け高価にしている商品もあるからで、例外を除き一般の方が使われる羽毛で２０万円を超える価格設定も考えにくい。（シングルロングサイズで希望小売り価格も含む）