回答のしようがない 2016.06.15
梅雨から夏場に向け、お客様からよくある質問がある。それは涼感寝具の質問である。○○と言う商品はどうですか？涼しい布団はありますか？これらの質問の答えは非常に困る。まず言えることは、涼しい寝具はないのでは？という事である。テレビやラジオショッピングでは○○が開発した繊維で朝まで冷たいと言うのだ。本当？といつも思うが、無数に販売している寝具を全て購入して調べるのは無理なためそれはできない。普通に考えれば、暑い時期のシーツはフラットではなく、でこぼこ感のある素材をお勧めする。結局暑いのは、肌と布団が密着していれば暑く感じ、そうでなければ涼しく感じる。枕でも頭にぴったりする素材より籐枕や竹枕等、通気性の良い素材の方が涼しく感じる。敷き布団では高反発マットレスのような通気性の良いものが涼しさだけを求めればこれが良い。反対に低反発マットレスは蒸れて使い物にはならない。ましてや低反発素材は暑い時期になれば柔らかさが増し余計に暑く感じてしまう。通販で３００万枚売られていると言っている低反発マットレスは夏場は使えない代物となる。しかしそれは番組では言わず良さだけ伝え売りまくっている。いささかこの売り方には疑問を感じる。どんな素材でも一晩涼しい寝具など存在せず、嘘の情報がまかり通っている販売方法だ。当店では一晩中涼しい寝具があればお得意様に積極的に販売するが、そんなものは存在しないので取り扱わないようにしている。夏場にお勧めするのはタオルケットが掛け布団であり、敷き布団は普通の綿布団で、フラットではないシーツを販売する。暑ければエアコンの使用はした方が良いし、氷枕などの利用もお勧めする。