買わされた！ 2015.01.25
今日来店されたお客様から打ち直しの依頼があり話を進めていた。その中でお客様が「羊毛布団は打ち直し出来るのですか？」との質問があり、私は「どこで買われた羊毛布団ですか？」と尋ねた。するとお客様は「○○の訪問販売で買わされた！」と返答。ここでお客様が自然に言われた「買わされた！」は要らない物を買ってしまったと言うことになる。若い頃の出来事で断り切れなかったとも言っていた。この有名な会社は今でも訪問販売を盛んに行い、多くのお客様からの情報では適正価格で販売していないようだ。それも非常にしつこく営業をしてくるようだ。当店のお得様でも同様な話は多く聞き、一度玄関のドアを開けると買うまで帰らないようだ。また一度買うとしつこく営業してきて嫌になるとの声も多い。「もうお宅からは買うつもりはない！」と強い口調で答えても、違う営業マンが電話を掛けてくるようだ。人が物を買う時、納得してそれを買えば何も変ではないのだが、断れない人の心理をついてくれば、それは納得して買ってはいない。必要以上の付加価値をつけて高額で物を売る事は私は好きではない。布団はこうした営業活動のおかげで、飛び込み販売できない代物であり困っている。布団はなぜこうした営業のターゲットになっているかと言えば、知識の少ない人が多い事と、中身が見えない商品だからである。人は後ろめたい事をしてしまった時、それを他人に言うことは避けるが、お得意さまから聞いた話では羽毛掛け布団と羊毛敷きのセットで１００万円と言う声を聞いたことがある。羽毛布団の方が当然高いが、どう考えてもその価値はない代物だ。また羊毛敷きも要らない付加価値をつけており、布団を作り直す際も解体にてこずった。売り手と買い手の契約で商品の売買は行われるが、互いに納得しなければそれは押し売りと一緒だ。会社として売り上げが伸びないと困るのだろうが、こういう営業をしている営業マンがもし自らの親に同じような事をされたらどう思のだろうか？聞いてみたい。お客様から「買わされた！」の言葉が出るような販売方法は如何なものだろうか？